■ 浜田真理子 「 But Beautiful 」
ALBUM ( CD ) SFS-016 / 2013.07.24 / \2,700(tax in) |
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4年振りとなる5枚目のオリジナル・アルバム。本作のお題は『浜田真理子自身が欲しいもの。私音楽の追究』。
ライブでの定番曲をピアノ弾き語りでまとめた前作とは一転、本作は書き下ろし曲を中心に、大友良英、近藤達郎、外山明、水谷浩章、phonolitestringsと共につくりあげた現在の“浜田真理子の世界”が凝縮された第二のファーストアルバムとも呼べる作品になっています。
レコーディング・エンジニアはzAk。ジャケット・デザインは俣野温子が手掛けています。
アルバムは迷宮へと誘うかの如き印象的なことばが綴られた冒頭を飾るにふわさわしい『森へ行きましょう』で幕をあけ、ピアノ弾き語りでライブではおなじみになりつつある『ミシン』はphonolitestringsによる大胆なストリングス・アレンジが施されています。究極の弾き語りテイクとなる『遠い場所から』、不気味なリフレインが耳に残るコントラバスとのデュオ『ためいき小唄』、そして、本作のハイライトともいえるのが浜田真理子的文体練習音楽版ともいえそうな多彩なエッセンスが詰め込まれた長尺曲『花散らしの雨』、突き刺すエレキギター、コントラバス、ドラムス、ハーモニカが加わった浜田真理子的民謡『ちょっとひとこと』、アンビエントなギターが寄りそう名曲『はためいて』、音源化が最も望まれていた『骨董屋』では近藤達郎のアコーディオンがものがたりに更に深みを与えています。ドラムとのデュオ『Good Bye,Love』において唯一無二の世界観が展開された後は、メロトロンの音色が印象的な讃美歌風『啓示』、再びストリングスカルテットとの共演となる王道曲『あなたなしで』、そしてラストは「四十雀」から十年を歌う『五十雀』で幕を閉じます。“So Beautiful”ならぬ“But Beautiful”な作品です。
試聴[YouTube]
1.森へ行きましょう(①)
2.ミシン(①)
3.遠い場所から
4.ためいき小唄(②)
5.花散らしの雨
6.ちょっとひとこと(②,③,④,⑤)
7.はためいて (③)
8.骨董屋(⑤)
9.Good Bye,Love(④)
10.啓示(③,⑤)
11.あなたなしで(①)
12.五十雀
<参加ミュージシャン>
①phonolitestrings<水谷浩章(contrabass,strings arrangement)梶谷裕子(viola)橋本歩(cello)平山織絵(cello)>
②水谷浩章(contrabass)
③大友良英(electric guitar,acoustic guitar)
④外山明(drums)
⑤近藤達郎(harmonica,accordion,mellotron)
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